top of page

1on1の質を高めるために意識すべき3つのことと準備としてできること

更新日:2023年10月16日


1on1の質を高めるために

形式だけの「1on1ミーティング」で効果が出ないというお悩みはありませんか?


有名大手企業の多くで導入されている「1on1」。導入してみたものの、うまく活用できていないという声も少なくありません。


今回は1on1の本来の目的を理解し、1on1の質を高めるために意識すべきことや方法を解説していきます。

 

【 目 次 】

 


1on1とは


1on1とは

1on1とは、1対1で上司と部下が行う面談のことです。一般的に1on1の頻度は高く、定期的に行われます。部下が普段上司に伝えにくい悩みやビジョンを共有する場として活用されています。


業務や業績のフィードバックをする従来の面談とは違い、上司と部下でカジュアルな雰囲気のもと、ざっくばらんに対話するのが特徴です。



1on1の本来の目的


1on1の本来の目的は、上司と部下の間で信頼関係を築き、業務上のコミュニケーションをスムーズにすること。そして部下のモチベーションの向上を促すことです。


「業務で忙しいのに雑談のような1on1は優先順位が低い」

「部下がたくさんいる上司にとっては負担が大きい」

「上司との1対1の面談が頻繫になることがストレス」


などさまざまな声がありますが、本来は1on1によって上司と部下がより気持ちよく働けるようにするものです。


1on1は従来の面談のように一方的に上司が伝えるだけのものではなく、対話を活用して部下の人材育成をします。短期的に見ると緊急性の高い業務の方が優先順位は上かもしれません。しかし長期的に見れば、1on1を重視することは業務にとって大きなメリットになります。



1on1を実施するとき意識すべきこと


1on1を実施するとき意識すべきこと

1on1で意識すべきことは3つあります。



壁打ち相手になる


壁打ちとは、誰かに話を聞いてもらいながら考えを整理しまとめることです。


部下の壁打ち相手になるのは、指導することではありません。部下が自分の言葉で課題に気づき、課題解決へ向かうことを目指すコミュニケーションです。話を途中で遮ったり先んじて結論を決めつけたりすることなく、部下の意見を受け入れ、適切な質問で引き出します。



傾聴する


「傾聴」とは、真摯な姿勢で話を深く聴くことです。言葉以外のしぐさや姿勢、表情などからも相手の気持ちを読み取ります。


「傾聴」は、1on1で非常に重宝されるスキルです。部下の業務上の課題や悩み、キャリアの現状と希望などについて部下自身が納得できる結論へと導くことを目指しましょう。



適切に伝達する


フィードバックが求められるシーンでは適切な伝達をすることが重要です。


正しく客観的に評価できないと、部下との1on1も効果が薄れてしまいます。1対1で第三者がいないからこそ、バイアスや主観を入れない伝達を心がけましょう。



1on1の質を高めるためにできること


1on1の質を高めるためにできること

1on1の質を高める方法を3つ紹介します。いずれも準備としてできることです。



日々のコミュニケーションを増やす


もし部下と業務上の話しかしていないなら、まずはコミュニケーションの量を増やしましょう。


普段から接触回数を増やすことで、1on1になったときも関係値ができていてコミュニケーションがスムーズになり、部下の意思を引き出しやすくなります。


「挨拶の一言の後に3分だけ世間話をしてみる。」

「ランチの時間を共有する」

など少しの工夫でできるはずです。



書籍やWebで適切なインプットをする


1on1についてはさまざまなノウハウが世の中に出ています。中でもヤフーで導入されている1on1は有名ですね。


1on1は導入することがゴールではありませんが、往々にしてそうなりがちです。他社のノウハウから自社の1on1を見直し、ブラッシュアップしていく作業が必要になります。



管理職向けの1on1研修を受ける


1on1に詳しいプロの手を借りることも一つの手です。


日々の業務に追われている管理職は自分でインプットして実際に部下との1on1に活かしていく時間も取れないでしょう。最近ではオンライン研修も増えているため、受講しやすい環境になっています。



まとめ


1on1の質を高める方法について解説しました。

1on1は雑談のようで、優先順位が低く見られがちですが、修正を繰り返すことで効果の出るものを目指していけます。組織にとって上司と部下の1on1は非常に重要なものですので、しっかり体制を整えて運用していきましょう。


​​この記事を書いた人

田中 樹(たなか たつき)

アイデンティティー・パートナーズ株式会社 、わたし・みらい・創造センター(企業教育総合研究所)

マーケティング担当


Comments


bottom of page