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株式会社足利銀行

2024年10月9日

​​更新日:

銀行の枠を超えて、もっと社会に目が向くようになりました。

小山ローンセンター 次長 櫻井 恵美子 氏
栃木ブロック個人営業部 部長代理 海老原 佳奈 氏

※所属部署や役職はインタビュー当時(2023年7月)のものとなります。

実施概要:

普段のお仕事のなかで、銀行として注力していると感じられるのは、どういった部分でしょうか?


櫻井さま:この数年で、社会問題や環境問題などを従業員にアナウンスする体制が昔より強くなったと感じています。お客さまへ寄り添い、銀行の価値共有や課題解決など「世の中に目を向けましょう」というニュアンスですね。昔はそういった話題が落ちてこず、銀行がやるべき業務的なブレイクダウンがメインだったと思います。銀行が社会から求められる価値が変わってきている、ということもよくアナウンスされるようになりました。


海老原さま:そうですね。銀行員である意義や、社会に銀行がどう役立っていくか、といった教育や視点がしっかりとしていると感じています。


受講される前に不安だった点や迷いなどはありましたか?


櫻井さま:実は私たちが1期生ということもあり、導入背景などの具体的なアナウンスはありませんでした。社内で管理職を目指す女性向けの研修を受講した際に、河北さんから女性活躍セミナーのご案内をいただいて、希望者を募っていたんです。受講期間も長いですし、自分にできるのか不安があって、最初は参加するか少し迷っていました。学びたい気持ちはあったんですが、家庭と仕事の両立だけでいっぱいいっぱいな状況にプラスして、研修を受講しても、自分でしっかりと向き合って学びを得られるのか?と。外部の方と一緒に受講するということもお聞きして、優秀な方々のなかで自分はついていけるのだろうかという点にも不安がありました。


海老原さま:セミナー受講前と同じように講座のアナウンスが社内であり、興味を持ちました。ですが「経営」というキーワードが自分とかけ離れている気がしたので「自分が行くところではないかも」と思ってしまい、参加したとしてもレベル感が合うのかがとても不安でした。

ですが、プログラムを見たときに、どのプログラムも聞いたことがないお話でした。自宅と仕事の世界だけで毎日を過ごしてきていたので、全てが新鮮でした。同時に、受講して自分がどう変わるのか、自分の変化を楽しんでみたいと思いました。


櫻井さま:河北さんのお話のなかで「モヤモヤを楽しいと感じられるように発想を転換していこう」という言葉がありました。受講によって、社会や大企業の自分が知らないお話を聞いたりして、前向きにもっと仕事に取り組めるようになったらいいなと感じました。



ご不安や迷いがありながらも思い切って受講されてみて、どうお感じになりましたか?


櫻井さま:最初のエグゼクティブメンターイベントは緊張していたこともあって、周りがとても優秀に見えました。チャットの入力が早かったり、感想や質問がどんどん出てくる雰囲気に追いついていけるのか、不安でしたね。グループワークの際に、さまざまな世代の方がいましたが、意外とみんな悩みが共通していたりして「みんな一緒なんだな」と気持ちが軽くなりました。私自身の話もみなさんが真剣に聞いてくださったりして、安心感が持てました。


海老原さま:私も最初は「レベルの違う人の集まりだな」と、圧倒されてしまっていました。セッションが進むうちに優秀な方が多いことは確かだったのですが、私と同じ悩みを持っていることが分かって、共有できたことがとても良かったです。聞いたことのないお話も聞けましたし、考えたこともないような講義が多かったので、世界や目線が広がっていく実感がありました。


実際に受講されて、自分自身や仕事の仕方で変化や成長などを感じる瞬間はありましたか?


櫻井さま:私自身のことで言うと、銀行の枠を超えて、もっと社会に目が向くようになりました。大きな視野を持っていろいろなものが見えたり、会社の方針も社会問題のどこと繋がっているのかを考えたり、経営計画がスッと自分に入り込むようになったり。銀行がどのようにお客さまと一緒に課題解決に携わって進んでいるのか、という点がすんなりと受け入れられています。

私は次長という立場で指導や管理をしていますが、メンバーそれぞれにできないことがあったり、スキルや指示への従い方にバラつきがあったり、とうまくいかない部分に対して「どうにかしなきゃ」と私のやり方で頑張っていたところがあります。いわゆる多様性を自分の中に落とし込めていなかったんだと思います。ですが、受講後に自然とメンバーの価値や能力、良いところに目線がいくようになって、周りを受け入れられるようになりました。人の良いところを探すのは、もともと得意なので、伸ばしてあげたいところ、上手くいかないところを一緒に考えて改善していったり、という動きができるようになっていますね。私よりも年齢が上な部下もいるのですが「みんなが大事。みんなが可愛い!」って見えるようになってきました。私がセミナーを通じて学んだことをメンバーにも感じてもらえるように、心がけて仕事をしています。本当に受講してよかったです。


海老原さま:仕事の面では、今までは自分の立場だったり、目の前のことだったりでしか物事を見れていなかったんですが、いろいろな視点から物事を見られるようになったと思います。ひとつ上の立場の方の視点、更にその上、経営層の視点、というようにものの見方が広がったことがいちばん大きいと感じています。メンバーのひとりひとりに目が向けられるようになりましたし、自分の強みや弱みも見られるようになりました。私が所属しているのは7人のグループですが、相乗効果を高めていきたいと思っています。

それに、自分自身を大切にできるようになったな、と思います。以前は失敗したり上手くいかないことがあると、よく反省して自分を責めてしまっていたんです。受講後は「反省」ではなく「内省」をして、自分の気持ちにフォーカスして考えられるようになりました。それによって、気持ちが軽くなったり、自分の気持ちを大切にできるような習慣がついたので、楽になりましたね。


受講後に変化や成長をしっかり感じていただけていますが、社内や周りの方からのお声は変わりましたか?


櫻井さま:私はこの4月から異動で現場が変わり、新しいメンバーと仕事をしています。なので、以前所属していたメンバーからのお話を聞くことはできないのですが、今の職場でも素直にみんな可愛いと思えます。上手にできていることやしっかりできていることが素直に感じて、声に出して褒めたり、一緒に喜んだりしていて、そういう環境がとても好きです。

メンバーからは「あまり褒められ慣れていない」という声がありましたが、嬉しそうな姿を見て、私も嬉しいですし、モチベーションが上がってくれるといいなと思っています。厳しいことを言うことももちろんありますが、そのあたりのメリハリが自分のなかでうまくつけられていて、周りに喜んでもらえているのを感じますね。

私は同世代や同期が少ないんです。同じ立場の人や支店長とかが身近な立場の方たちだったりします。上の方や同じレイヤーの方と感じることを話すんですが、すんなりと受け入れてもらえる気がしています。事務的な目線ではなく、大きく広がった視野を元に意味づけをして改善提案ができるようになったので、受け入れてもらいやすくなったんだと思います。


海老原さま:私は周りから相談を受けることが多くなりました。受講してから、自分でも毎日笑顔でいることが多くなった気がしているので、話しかけやすい雰囲気になったのかもしれません。グループを超えて話しかけにいったり、交流しようという動きができるようになったので、とても良かったです。

同じ受講生のお話を聞いて、いろいろな考えの方がいることがわかったので、今後もたくさんの人のお話を聞いて考えを広げていくべきだなと思っています。他社の方との交流も受講がきっかけになりました。

職場で改善提案をする機会も少なかったのですが、変えたら良くなる点や働きやすくなる点が自分のなかで出てくるようになったので、今後はどんどん提案をしていきたいです。


櫻井さま:海老原さんが自分が幸せになっているのを見て、自分もそうならないとなって思っています。そういう考え方になれたことが素晴らしいです。かっこいいことができていなくても、モヤモヤするよりも毎日を幸せに暮らしていけたらいいですよね。 私ももう一度受講の内容を見直そうと思えました。


海老原さま:私は人間関係の構築で悩みが大きかったんです。人のために動いて返ってこないとモヤッとしていたんです。けど、受講をきっかけにハッピーでいれている気がします。モヤッとしたことろ今まで見過ごしたり気にしないようにしたりしていたんですが、「なぜ自分がこういう気持ちになっているのか?」を考えるようになりました。そうして、自分の感情の原因を考えるようになってから、「こうしたらいい」という転換方法を見つけられるようになったんです。



今後、ご自身のネクストステップとして考えていることやなりたい自分などはありますか


櫻井さま:メンバーから見て、憧れの存在になりたいです。管理職を目指す女性はまだまだ少ないですし、上に立つ人は大変だというイメージが多いことが理由ですね。30代前半くらいの女性に向けた育児制度などのサポートは充実していますが、管理職になった女性に対するやりやすい制度って具体的にまだ社内でも発信されていないと感じています。

支店長クラスの女性そのものの存在が少ないです。「ロールモデル」というと言葉としてはカッコいいですが、ハードルが高かったり難しく捉えられてしまうので「憧れ」ですね。そういった女性支店長がいることで、メンバーの見る目が変わって、活躍したい女性が増えてくるといいですね。それぞれ、得意なことや性格は違います。輝いている管理職の女性は素敵だなと思ってもらえる存在でいたいですし、自分なりの頑張りでそれぞれに輝いてもらいたいです。


海老原さま:実は私、どんくさい部分もあるんです。なので、人の上に立ったり人を引っ張っていくのにはふさわしくないのかもしれません。ただ、そういう人でもステップアップできる、活躍しているんだって思ってもらえるように、いろいろなことを伝えていきたいです。チャレンジすることやステップアップすることは、ハードルが高いことではないんだよって。


櫻井さま:立場が上に行けば行くほど、人前で話す機会が増えてくるんですよね。さまざまな場で伝達力をアップさせたり、リラックスして話せるようになりたいです。うまく言葉が出てこないことがたくさんあるので、緊張せずに自分の想いを伝えられるマインドセットやメンタルコントロール的なものを身につけたいです。

コーチングは研修を受けたことがあるんですが、相手から答えを引き出すことなどがうまくできていない部分があると感じていますし、こういうことこそ、しっかり時間が取れないと難しいですね。ただ、時間をそこまで取らずとも、前向きに相手に何かを考えてもらえるようなコミュニケーション方法を学んでいきたいです。


海老原さま:櫻井さんと同じではあるんですが、伝わりやすい話し方ができていないなと課題に感じています。すぐ緊張しちゃうし、このインタビューで今でも緊張しているんです。そうすると、言いたいことが半分も言えないんですよね。なので、上に立つ立場のお作法だったり立ちふるまいだったりも今後は学んで身につけていきたいです。


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